「明日の七海と逢うために」 レビュー
明日の七海と逢うために
明日の七海と逢うために
ブランド:Purple software 発売日:2008-10-24
シナリオライター:鏡遊 原画:倉嶋丈康(まっぴーらっく.)


シナリオ:13点 テキスト:8点 キャラ:8点 主人公:6点
音楽:10点 グラフィック:18点 演出:5点 システム:4点

総合:72点
一言レビュー「読み物として見ると微妙。明日君ほどの面白さは得られません。ただ、七海が好きならアリかもしれない。」

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シナリオ:13/30

待望の七海が攻略できる、明日の君と逢うためにのファンディスクです。
正直な感想。がっかり。

というのも、シナリオがなんというかそのすごく面白くないです。
七海というキャラクターを中盤までは活かしきれていたはずなのに、どうにも恋仲になってからすごく微妙なシナリオに。
贔屓目に見て微妙。歯に衣着せぬ言い方をすればつまらなかったです。
というのも、シナリオ山場(あったかなぁ…)を迎えるとあっさりとした展開で事が進み、唐突なEDです。
EDへの入り方の唐突さは明日君でもありましたが、それ以上に膨らみのないシナリオでした。
また、疑問も尽きません。どうして明日香はこんなにもあっさりと本土に行けるようになるんでしょうか。
明日君の明日香ルートってなんだったんでしょうね。

真奈美ルート。七海よりはシナリオ的な意味では面白かったと思うのですが、それでも明日君に比べると微妙というか…。
まぁこうなるよなーってシナリオ展開で。あと男性恐怖症があまりにもあっさりと解決する運びでなんとも言えませんでした。

或る夏の日の出来事。ハーレムエンドです。このエンドの意味ってなんだったんでしょうか。
エロのないハーレムってなんですか。



小夜の裸ワイシャツが可愛かったぐらいしか記憶にないですよ。ふぅ。

というわけで、シナリオ的な面では非常にがっかりです。

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テキスト:8/10

ここは褒めたい。明日君よりも面白かったです。というのも七海のバカっぷりが面白かったです。
完全に勢いだけのテキストだった気もしますが、七海というキャラクターが引き立っていたようにも思えます。

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ヒロイン・サブキャラクター:8/10

真奈美ちゃんはびっくりするほど可愛かったです。
夏野こおりさんは天使でした。
しかもこの娘立ち絵があざとい。ふぅ。

七海に関してはやはりキャラクターが立ってるから面白いなぁと思ったのですが
正直なところ告白という点については明日君のほうが遥かに良かったです。
主人公が照れながら告白するのはそれはそれでいいのですが
どうせなら本編みたいにちゃんと七海が告白するスタイルのほうがよかったと思うのです。
七海みたいなキャラクターが受け身に回るという点に違和感を感じていました。
可愛かったんですけどね。うーん。

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主人公:6/10

明日君本編に比べると幾分か積極的になっているような気もします。
また、シナリオやテキストの分量が少ない点もあるのですが、優柔不断な点を見せなかったことはいいなぁと思いました。

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声優・音楽:/10



前作同様OPのクオリティの高さには驚きます。
動画は見つけてこれませんでしたが、EDで使われている明日君OPのTIMEを起用したEDムービーもとても好きです。
声優という点に関しては相変わらずのベストマッチで文句のつけようがないですね。あざとい。

余談ですが



似てる気がするのは僕だけでしょうか。気のせい?
はじめて聞いた時、fatally!?って思いましたよ僕…!w

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グラフィック:18/20

相変わらずのグラフィックレベルです。これだけしかないシナリオなのに、CGの種類が多かったことにも驚きです。
その分差分がそこまでなかったような気もするのですが、前作とも引けをとらないグラフィックはすごいなぁと。
とはいえ前作と大きく変わってるわけでもないので、そこまで語る点はないのですが。



びっくりしたのは真奈美ちゃんがピアノの横に座って泣いてるCGです。
ああ、こういうCGも描けるんだ。このゲームって思って。一枚だけ異色を放ってるような気がします。

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演出:5/5

相変わらず演出はすごかったのですが、レベルが上がってました。
扇風機が動きます。あれはすごい。
TVのなかでプリミティブリンクのOPが再生されることもすごいなぁと感じた前作ですが
あの扇風機の自然な動きはもう驚くしかなかったです。
まるで扇風機が動いてるの見るためにゲームやったような感想ですね!

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システム:4/5

選択肢が1つしかないのでバックジャンプ機能は使ってすらないので感度が変わったかは検証できません。
また、僕の環境でも全画面が動いたことが評価を上げました。

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総合:72/100

明日君が面白かったから!という理由でやると割と残念なことになるかもしれません。
七海が好きならやってみるのもアリかもしれません。
明日君の思い出をそのままにしたいならやらなくてもいいかもしれません。そんなゲーム。



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